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ご挨拶

 2024年度G1サラブレッドクラブの募集馬会員募集を開始いたします。
まずは、1月1日に発生した令和6年能登半島地震により、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆さまに謹んでお見舞い申しあげます。また、被災地の一日も早い復旧、復興を心よりお祈り申しあげます。
 振り返れば、先の東日本大震災では山元TCやNF天栄が、北海道胆振東部地震では震源近くの各牧場が甚大な被害に見舞われました。あの日からそれぞれ13年、5年の時間が経とうとしています。多くのご支援を賜りながら、通常の生活や元の状態を取り戻していくなかで、施設、人材、種牡馬、繁殖牝馬などのベースといえる箇所へ対しては、勇気を持って積極的かつ継続的に投資を行ってきました。とりわけ、血の入れ替えを断行した事実は、本年度のラインナップに耳なじみのない輸入馬の子どもが散見されることからもご確認いただけるはずです。
 募集各馬の父へと目を移せば、一流馬を立て続けに輩出するキタサンブラックやエピファネイアをはじめ、クラブ出身のルヴァンスレーヴ、シルバーステートら、顔ぶれは36頭にもおよびます。目玉として注目すべきはコントレイルです。コロナ禍につき、競馬場での観戦が自由には叶わず、もどかしさに駆られていたころ、無敗での三冠制覇、有終の美を飾った走り、関係者の涙に深い感動を覚え、勇気をもらったという方も多くいらっしゃることでしょう。彼の初年度産駒で心を揺さぶるほどの素晴らしい体験をお届けできればと、良血どころ5頭をご用意させていただきました。父譲りの見栄えや歩様、極上の雰囲気をぜひご堪能ください。
 全体の血統レベルを大幅に向上させたことはもちろん、馬体のサイズや細部にまでも着目し、厳しくふるいをかける作業をいく度も繰り返した結果、最終的に残された精鋭68頭が本年度の募集馬です。そのときの体調や順調度にあわせて、日々のメニューを個別に、かつこまめに設定してきました。さらには、例年に比べ早いタイミングで運動量を増やしたことに伴い、どの馬も期待を超える成長ぶりがうかがえます。ひとつ上の2歳世代については、つねにベストフィットな負荷をかけることに成功し、大半がスムーズに階段を駆け上がり、続々と早期入厩を果たしました。やるべきことはまだ残されていますが、蓄積されたデータや経験を有効活用しながら、正しい方向へ着実に前進していることがお分かりいただけると思います。
 なお、昨年秋以降のクラブ馬は、ゴンバデカーブースやディクテオンが重賞勝ちを収め、2歳馬のオープン入りも相次いだことにより、3年連続で年間50勝、および収得賞金10億超えというノルマを無事達成しました。今年に入ると、特に古馬が上級クラスで頑張りを見せ、コンスタントに勝利を飾ることができています。4月を迎えてからは、毎週のようにメインレースへの出走を果たして、大歓声を浴びるなか、各馬が懸命な走りでターフをにぎわせました。さらなる底上げとつぎなるスターホースの誕生は、たんなる夢物語ではなく、きちんと現実のものになりつつあります。
 日ごろより誠実に業務を行い、適切な管理を図って最善の結果を追求することは当然ながら、きめ細かで質の高いサービスのご提供も不可欠です。さまざまな情報の発信元ホームページにつきましては、以前にもお伝えさせていただいた通り、大幅なリニューアルの実施を予定しています。現在、その準備を整えている状況ですので、完成、発表までにもう少しお時間をちょうだいできれば幸いです。つねに改善や変革を推し進めることによって、皆さまの満足度をますます高め、人生の大切なページを彩り続ける、そのような唯一無二のブランド構築は、けっしてたどり着けないゴールではありません。だれよりも強い責任や覚悟を持ったうえで、G1サラブレッドクラブの運営、募集に本気で臨みます。
                                  
                        株式会社G1サラブレッドクラブ 代表取締役 吉田 晴哉

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